Rolf Movement ®認定トレーニングに関する情報を提供します。

2007年11月2日金曜日

インストラクターのモデルクライアントの体験記 (3)

2007年RMIクラスにおけるモデルクライアントY.T.さんの体験記の締めくくりです。


RMIセッション3回目の感想
                                 

今回は、さらにリラックスして、とても楽しいセッションでした。

足から腰へ、下から上へと進んできたセッションはいよいよ腕、肩、胸、首…という上半身へ。
私も少し慣れてきたせいか、今回は、Carolさんの考えがよく感じられました。(どこを問題にしているか、など)
私の、なかなか動かない(使えていない)鎖骨~胸、肩あたりの動きを見出したい、ということ。
自分でも、動かないなぁと自覚はしつつも、どうしたら動かせるんだかよくわからない
というブラックボックスゾーンです。

最初は、うつぶせになって、手の下にボールを置き、軽く動かしていきます。とても気持ちがよく、寝てしまいそうでした。
一度立って、歩いてみましたが、Carolさんはまだまだ大きく動くはず、と思っておられるようです。

次は座りながらのワーク。私が一番驚いたのが、「鎖骨が回転するのを感じましょう」というCarolさんの言葉です。
それを聞いた途端、「鎖骨って、回転するの!?」→「そう言われれば、少しくらい転がりそうだ…。」→「鎖骨が回転すれば、そりゃ、その下の胸の筋肉も、その横の肩のあたりもひとかたまりになったままじゃなくて、自由に動けそう!」というイメージが次々にバババッと浮かびました。
そして、やさしく触れてもらっている間、鎖骨が回転を始めるイメージを持って、リラックスしていました。
それから、大きく呼吸。「この部屋を全部吸い込むように」「東京を全部吸い込むように」と言われて、イメージの力を借りて、楽しく大きく呼吸してみました。
再度、立って歩いてみましたが、Carolさんは、まだ少し納得がいかない様子です。

そして、さらに、Carolさんと向かい合って座り、両手を合わせて、Carolさんの動きについていくというダンスのようなワークをすることになりました。
手を合わせて動かしていくうちに、Carolさんは全身大きく動いているのに、自分は手だけの動きになっていることに気づきました。そこで、Carolさんの動きを鏡のようにお手本にしてみると、私の動きも大きく伸びやかになっていきました。
動きに集中し、動きを楽しみながら、私はふと「今まで、無意識に、きちんと前を向いていなくてはならない、という思い込みをしていたのかもしれない」と思いました。そして、「あぁ、こうしてのびのびと胸を動かせばいいんだ」「私は好きなように動けるんだ」という気持ちがわいてきました。そうしたら、なんだか明るい光を浴びながら動いているような感じがして、こうして動きを楽しめることがとても幸せだなぁという気もちになりました。
今度は、私がリード役になり、Carolさんがついて動くことになりました。私は、その幸せな気持ちを維持したまま、動かし残した筋肉がないように、いろんな方向へ大きく大きく動きました。とても楽しい気持ちでした。

最後に「さぁ、歩いてみてください」と言われた時には、1歩目を踏み出す前から、胸が膨らみ柔らかくはずむのを自分でも感じて、つい笑みがこぼれました。歩きながらも、歩くことそのものが楽しくてうれしくて、ニヤニヤしながら歩いていました。どなたから見ても、きっとその変化は歴然としていたことだと思います。

ロルフムーブメントのセッションは、こんなにも創造性にあふれ、想像力を駆使してワークできて、大きな可能性のあるものなのか!と心底びっくりし、興奮しました。

3回とも、とても興味深く、楽しく、素晴らしい経験をさせていただきました。
このような機会を与えていただき、感謝しております。
身体の変化を楽しみながら感じることができて、幸せです。
Carolさんには、心からありがとうございましたという気持ちでいっぱいです。

そして、通訳の方、受講生の皆さん、連絡などしていただいた小鹿さん、田畑さん、みなさまにも、温かく見守っていただき、お世話になり、本当にありがとうございました。

ロルフィング、ロルフムーブメント、本当に素晴らしいですね。
みなさん、こんな素晴らしい技術を持っておられ、学んでおられ、うらやましいです。
今後とも、皆さまとロルフィングのますますのご活躍とご発展を、心よりお祈りしております。
このたびは、本当にありがとうございました。

インストラクターのモデルクライアントの体験記 (2)

2007年RMIクラスにおけるモデルクライアントY.T.さんの体験記の続きです。



RMIセッション 2回目の感想
                              

2回目のセッションは、最初から緊張もせず、落ち着いて受けられました。初回のときにあたたかく迎えていただいたおかげです。ありがとうございます。

最初は、左を下にして横になり、右足の裏を壁につけた体勢から始まりました。
Carolさんは右の腰のあたりに手を当てています。前回のセッションで動きを感じ、柔らかくなったと感じたのは脇腹のあたりで、今回手を当ててもらっているのはもっと背骨に近いあたりです。
実は、右の腰はいつも(特に産後)、つっぱったような張りや軽い痛み、動かしたときに引っ掛かるような感じがあったのです。気になってはいたのですが、日常生活に大きな支障が出るわけでもないので、どうしたらつっぱりや引っかかりがなくなるかなぁ、と何となく思っていたのでした。なので、ソフトに触れてもらっている間は、とても気持ち良く感じました。私が右足の裏を感じると「上の方(腰)にまで波がやってくる」そう。面白い。

carolさんの手は、腰のあたりがら徐々に上へ移動し、肩から腕へ、指先へとすすんでいきます。「翼だと考えてください」と言われてその気になるりました。(他にも「指先でペイントするように」とか「鼻先に柔らかいブラシがあるように」などと)ロルファーさんもクライアントも互いに想像力を駆使してセッションがすすんでいくところは、ロルフィングの醍醐味の一つだなぁと私は思います。翼、翼と思っているうちに、肩甲骨のあたりが柔らかく感じられ、どちらの方向にも動かせそうな気がしました。背後に掲げられた模造紙に肩甲骨で何か描くとしたら、今まではある決まった軌跡しか描くことができなかったのが、今では模造紙を塗りつぶせそうな感じです。

立って歩いてみると、右側だけ、肩甲骨から腕にかけて大きく感じられてびっくりしました。(あの時もお話しさせていただきましたが)私が腕をもがれたフライドチキンになったとしたら、右側は左側の倍ほど肉がついていたことでしょう!

次に、右を下にして、左側をおなじように。でもcarolさんいわく、左側は感じが違うそうです。私は、今まで左側のほうが動きのイメージが明確にできず、それは左が利き腕ではないからかと思っていましたが、そうじゃなく、もっと左腕も自由自在思った通りに動かせる可能性を感じました。

その後は、あおむけになって、肩や首のあたりを。いつもひとまとまりとしてしか感じられない肩や首のあたりが、少しはがれたような、空間ができたような、伸びて気持ちいい感じがしました。

最後に、首の後ろや腰の後ろにそっと手を当てていただいている間は、気持ち良くて眠りそうになっていました。
立ち上がる時、「つい力を入れてしまいそうなところは?」と聞かれ、「右の腰です」と答えました。
Carolさんからも「がんばろうとすると、腰を(ピンと伸ばして)かたくする癖がある」
ことを指摘されました。「腰がかたくなりそうになったら、意識して、ゆるゆる~っとしてみてね」とアドバイスをいただきました。
ずばっと指摘されて、言われてみれば確かに、と思い当たる節もアリアリでびっくりしました。
きっと、意識的にも、無意識にも、「がんばろう」とか「ここ勝負だ」とか、ちょっと起き上がったり姿勢を変えたりという「よっこらしょ!」などというときに、いつも負荷をかけてきたのは、右腰だったんだろうなぁと、思い返しました。

しかし、この日の一番大きな身体の変化には、帰る途中に気がついたのです。

常に、突っ張っているようなひっかかっているようなかたい感じのあった右の腰が、軽い軽い!痛くない!うれしい!痛みだけでなく、ひっかかりがなくなって、可動域も広がりました。腰回す動きは、以前よりなめらかになりました!
じっくり思い返せば、この日のセッションは、Carolさんはずっと全体を見ながらも特に右の腰に注意を払っておられたような気がします。
一番最初に、着衣のまま歩いて見てもらった時からお見通しだったんですね!

右の腰は、ずっと「悪い」のかと思ってきたけれど、「変な癖がついていた」ということなのかな、と思いました。

2回目のセッションも、とても素晴らしく、驚きと興奮でいっぱいです。
ありがとうございました。
次回もよろしくお願いいたします。

インストラクターのモデルクライアントの体験記 (1)

2007年RMIクラスにおけるインストラクター,Carol Agneessensによるデモンストレーションが3回シリーズで行われました。モデルとして参加されたY.T.さんがその体験記を送って頂きました。
ご本人の許可の下,以下ご紹介します。


RMI初回セッションの感想
                         
今日は、RMIのセッションを受けさせていただき、
ありがとうございました。
会場に入ったとたん、皆さんロルファーの方々!?と思って、憧れで舞い上がり、
英語ですすめておられる講義の様子に、つい緊張してしまいましたが、
Carolさんがやさしく話しかけてくださり、
私が場になじむまでゆっくりと待っていてくださったので、
徐々にリラックスすることができ、楽しむことができました。


最初は、あおむけで、身体の状態を見てもらったり、腰の下へ手をあててもらったり。
Carolさんは、私の腰と背中の辺りからたくさんの情報を読み取っておられるようです。

そして、足首よりも先の部分を。
足の甲や裏をさすっていただいた後、再び足裏をベッドに押しつけるようにして感じると、
足裏面積が広がったような、足裏は弾力を増したような感じがしました。

その後、足首のあたりをゆっくりと触ってもらっているうちに、
「あ、足首が柔らかくなった!」と思った瞬間がありました。
「足首って、全方向に曲がるんだ!」という発見です。
全方向に曲がるのは当たり前の人にとっては当たり前かもしれませんが、
自分は今まで前後(12時―6時)の方向の動きにしか意識が行っておらず、
2時の方向や11時の方向や、微妙な角度に曲げてみようとか重心を乗せてみようとか
思ったことがなかったことに気がつきました(実際うまく動かせてなかったはず)。
運動する前の準備運動として足首をぐるぐる回したり、ということはしていたはずなのに
Carolさんに誘導されているうちに、はじめて脳みそと身体が意識したかのようです。
立って歩いてみると、本当に足首のまねきがよくなったように軽く、
蹴りだしたあと空中にいる間の足がしぜんに返って着地準備をはじめ→
そしてふんわり着地して→また足首が柔らかい動きで床を蹴る→
というふうに、足首から下をうまくつかって歩けている気がしました。

次に、もう一度ベッドにあがり、横向きに寝て、
脇腹のあたりや、腰、仙骨のに触れてもらいながら、
背中側から仙骨にかけて息を入れるようにしていきました。
最初すこしくすぐったかったのですが、
「くすぐったい、というのも大切な情報です」とcarolさんに言っていただき、
安心して呼吸に集中できました。
そのうちリラックスして胴が太くなってきた感じがしました。
途中(たぶんみなさんに説明されたのだと思いますが)、
「今、待っています」というようなことをcarolさんがおっしゃり、
それを聞いたら、身体が待ってもらっていることをうれしく思っている気がしました。
(尊重してもらって、私のペースで進んでいけている感じ)

横になりながら「脚が後ろのほうまで動かせるようになりましたね」と
言われました。私自身はその違いを目で見て確かめることはできなかったのですが、
腰の後ろ側がつっぱっているようなかたい感じがあったのが、張りを感じなくなっていて
反らせやすい感じがし、たしかに、以前より脚は後ろのほうにまで動いているような感じがしました。

最後に「壁があるつもりで、足で壁を蹴るような感じで。とくに親指に意識をして」
と言われてやってみたら、すぐに
腰の一部の筋肉が響くような感じがしてびっくりしました。
立って歩いてみると、今度は脇腹の背中側(腰の骨がないあたり)が
やわらかくほぐれ、ぷよぷよしているくらいの感じがします。
やわらかくほぐれた分、歩くときにその部分が動き、しぜんに腰をひねって歩いています。
以前は、歩くとき、上半身は「脚は脚でがんばって動いて頑張りなさい」とでもいうかのように、前を向いてかたいまま他人事のように素知らぬ顔だったのが
いまは、腰のあたりが歩くのとともにやわらかく動き、下半身や脚に協力的な感じです。

全体的な印象としては、(最後にも申し上げましたが)
「やわらかくなった。やわらかい歩きができるようになった。」という感じでした。

まったく痛くもないソフトなタッチなのに、またまた不思議です。
リラックスできるように進めていただいて、carolさん、通訳の方、みなさんに感謝です。
また次回もよろしくお願いいたします。

2007年11月1日木曜日

2007年RMIクラスを振り返って

10月19日に無事第2回東京ロルフムーブメント認定トレーニングが終了しました。12名の参加と再参加者1名の計13名に加え,約3名のauditorを受け容れ,盛況なうちにclosureを迎えました。今回の実習において,前回の外部クライアントへの5回と3回シリーズの代わりに,参加生同士の5セッション交換と3回シリーズの外部クライアントへのワークに変更となりました。この変更により,連日のワークで多少身体へのインプットが過剰となる懸念もありましたが,参加生がワークを受ける機会が増え,統合をさらに突き詰めることで,参加生の全員が,感覚が十分満たされたembodyされた状態に至ったことは,すばらしい成果だったと思います。少なくとも私がこれまで見てきたトレーニングの中でも,参加者がこれほど高度に統合された状態でクラスを修了するのは珍しいと思います。参加された方々のクオリティの高いワークを実際に実践した結果に他なりません。(余談ですが,かつて私が参加したAdvanced tainingでは,トレーニング終わり際に,ある参加生が自分が期待した変化が全く得られなかったので,これからかかりつけのD.C.にいくといっていたのがずっと頭に残っています。)
クラス内で強調されたように,プラクティショナーの感覚や知覚が,受け手にいかに伝達するかということを考えると,トレーニング中に身になるワークを受ける重要性はどれだけ強調されてもされすぎることはないでしょう。

初日から,クラス全体を安全で開かれた空間が形成され,最終日までそれは維持されました。
理論としてのTonic FunctionやロルフィングのPrinciplesが,言葉や定義的な説明に留まることなく,より踏み込んで,生きて使える深い内容として,探求できたことは全員にとって大きな財産になると思います。
クラスを通して,Carolの参加生とダイナミックに応答し合う姿勢と,彼女の卓越した他者をempowerする力に支えられ,無事クラスが終了しました。
また,朝のMovement瞑想や,モデルクライアントへのセッションの流れを全く妨げない透明で中立的な立場で,Carolの時に詩的で繊細な世界観を見事に通訳された大野百合子さんはこのクラスに多大な貢献をされました。参加された方の大野さんの訳に対する総合評価は非常に高いもので,5段階評価で,4.7という高い満足度が得られています。

参加されたロルファーの皆さん,そして開催に携わって頂いたすべての方に感謝を捧げたいと思います。

2007年7月21日土曜日

モデルクライアント募集について

(モデルクライアントに関して)
実際の授業において,参加生一人あたり,外部からのモデルクライアントが一人必要となります。このモデルクライアント募集のご協力をお願いします。同じクライアントに5回シリーズワークします。3回シリーズのワークは,生徒間で行いますが,インストラクターのデモンストレーションに関しては,一人外部から募集します。

日程:10月 5, 9, 11, 15, 17日(5日間)
時間:13:30 -15:00 または, 15:00 -16:30


インストラクターデモは, 上記と同日程で,11:00-12:30

この他に3回シリーズのインストラクターデモを10月10, 12, 16日 (11:00-12:30)

3回シリーズと1ショットのセッション2回をCarolが,5回シリーズは田畑が担当予定です。


セッション料金;参加生用モデル ¥4500,インストラクター モデル¥8000
服装は,短パン,T-シャツ等の柔らかい素材のもので受けて頂きます。

対象としては,Basic10シリーズ終えた方が望ましいと考えられており,募集頂いた方の中から締め切り後,選ばせて頂きます。確定したかどうかは後ほどお伝えする形をとらせて頂きます。公募に関しては,募集連絡先等の情報と共に,後ほどアナウンスがあります。

2007年7月2日月曜日

外部クライアント募集について

2007年9月に東京において,ロルフムーブメントプラクティショナー認定コースが開催されます。それに伴い,クラス内での実習のために外部クライアントを募集します。確定ではありませんが,暫定的な日程は以下の通りです。

・ 5回シリーズ日程;10月 5日, 9日, 11日,15日,17日
・ (インストラクター用に1人) 10月10日,12日,16日 
・ 開始時間確定後,追って連絡しますが,午後(2時半or4時くらい?)からになると思います。
・セッション料金;参加生用モデル ¥4500,インストラクター モデル¥8000
・服装は,短パン,T-シャツ等の柔らかい素材のもので受けて頂きます。
・ インストラクターがワークするクライアントは,恐らく11:00開始になります。
・ 服装は,短パン,T-シャツ等の柔らかい素材のものでお受け下さい。

モデルクライアントの選考に関しては,純粋にモチベーションの高い方々がモデルクライアントとなるように,以下のような基準を考えています。

(1)基本的にBasic 10を受けて,Rolfingの価値を認めている,
(2)動機/目的を記述してもらい,その文章内容をチェックし,モチベーションを確認する,
(3)キャンセルに対しては返金がないという条件で,セッション料金は本人が自発的に支払っている,
(4)ロルファーがある程度その人物を把握している


確定後に御確認の上,全日程の参加(同じ開始時間)が可能な場合のみ,お申し込み頂く予定です。
以下の点についてもお知らせ頂けるようお願いしてください。

このプログラム参加への動機と目的について
その他(プラクティショナーの性別などに指定がある場合)
Basic 10 Rolfing®を受けた際の公認ロルファーの名前
ボディワーカーや職業としてダンス等を行っている場合もお知らせ下さい
(インストラクターのワークを希望される場合は,インストラクター希望と書いてください)


注;モデルクライアントへのワークは,トレーニングの大切なパートです。モチベーションが高く,責任をもって全日程を時間厳守できて頂ける信頼できる方々を対象としたいので,無理な勧誘は絶対にお避けください。

時間については,リストを作成後アレンジすることになるので,どの時間枠になるかお知らせできると思います。必ずしもご希望に添えないこともあると思いますが,ご了承ください。募集締め切り後,選考させて頂き,確定した時点でご連絡させて頂きます。


モデルクライアントに関するお問い合わせ:
コーディネイター小鹿さん
yuksterann@hotmail.com

2007年6月5日火曜日

開催決定 !

最終的に,12名の参加申込みと再参加1名のお申し込みを頂き,無事開催が決定しました。
申込みをされた皆さんに感謝です。
こつこつ準備を開始し,情報を更新したいと思います。
皆さんのご協力をお願いすることも多々あると思いますが,
何卒よろしくお願いします。

田畑拝

2007年5月16日水曜日

現在の参加申し込み人数

5月11日現在,参加申し込みされたのは,7名です。
加えて,台湾のロルファーから,具体的な問い合わせが一件あります。

参加申し込み期限が,今月末なので,まだお申し込みされていない方は,お早めにお願いします。
施行が決定されれば,CarolとRayのワークショップの段取りも開始されます。

2007年5月11日金曜日

トラウマに対するアプローチ

今回のクラスの中でご紹介しようと考えているアプローチに,トラウマ(傷痕)が明らかに構造や機能に制限を与えている場合への介入法があります。Carolは,様々な有効な手法を紹介してくれると思いますが,田畑は,以下のようなケースへの応用について,ご紹介できるかも?しれません。(Carolと相談しつつ,時間が許せばですが。。)

(1)交通事故等によるむち打ち
(2)先天性股関節脱臼や人工股関節
(3)半月板除去を含む膝関節傷害
(4)脳梗塞後遺症

これらは,いわゆるMyofascial releaseではなく,MovementやMotilityに焦点を当てる繊細な働きかけになります。

Rolf Movementは,個々のRolfingを応用/発展させるものです。
上記なようなケースを,治療マインドで捉えるのではなく,あくまでも,構造と機能に翻訳して,統合へといざなうためのワークです。
もっとも大切なことは,クライアントに対して,ロルファーが,”Available”であることです。
そのためには,10レシピのエッセンスを保ちつつ,個々の状況に適応できるように,ロルファー側の知見と知覚を拡大する必要があります。

2007年4月6日金曜日

Tuition(参加費)

参加人数が増えるごとに参加費が減額します。

11人 → ¥ 40万
12人 → ¥ 39万
13人 → ¥ 38万
14人 → ¥ 37万
15人 → ¥ 36万
16人 → ¥ 35万

16人参加の場合は,海外で開催される場合とほぼ同額の金額($2900.00)になります。
ふるってご参加ください!!

2007年4月4日水曜日

Main Instructor, Carol Agneessensについて

Carol Agneessens,M.A.

The Fabric of Wholeness: Biological Intelligence and Relational Gravityの著者でもあり,Rolfing Instructorとして,The Rolf Instituteにて長年指導にあたっています。さらには,R.C.S.T.(Resgestered Cranio Sacral Therapist)の資格も有し,近年The Rolf Institute主催のワークショップにおいて,CranioSacral Biodynamicsをロルファーに紹介しています。

田畑は,1999年のワシントンD.C.でのRolf Movement認定コースに参加し,そこでCarolから初めて学びました。クラス中に彼女が私にワークする機会がありましたが,その時に軽く頭部を支えているだけにも関わらず,脊柱全体が自発的に伸びていく体験をし,強烈な印象として残っています。繊細なタッチでもこれだけの変化と体験を起こせる可能性と自分が求めていたワークのヒントが多く潜んでいる可能性を感じたのです。さらに,彼女の他者をempowerする能力はとても秀でています。クライアントのみならず,生徒としても,RolfingへのMotivationと自信を再び取り戻し,強化させてくれると思います。

彼女はI.P.R.から直接学んだことのない,第二世代の教師です。アイダから"直接"学んだということを"笠に着る"こともなく,また,自分の体験や力を誇示することもなく,常に謙虚な姿勢で,参加生の立場に立ち,empowerすることを忘れません。彼女に接するとき,テクニックを超えた大切なものを学ぶことになるでしょう。

CranioSacral Biodynamicsでは,相手の体外のFieldを尊重し,そこから働きかけることもある実に繊細なワークです。繊細に働きかけることの重要性を彼女から学ぶことができると思います。

2007年3月19日月曜日

通訳について

前回に引き続き,大野百合子さんに引き受けて頂きました。
大野さんは,Spiritutalな領域について造詣が深く,Gary Bonnellを初めとする大物Spiritual leader/ Healerらに絶大な信頼を得て,個人セッションの通訳さらには,彼らの著作物の翻訳もされています。自らセミナーをリードしたり,退行催眠などのテクニックを使っての個人セッションも行うなど,精力的に活動されています。
ネットで検索されると彼女の翻訳の多さや多岐に渡るご活躍に驚かれるかもしれません。そして,彼女自身とても身体意識を重視し,興味を持たれており,さらに地に足のしっかりついた方です。

前回のRolf Movememtのクラスも引き受けて下さいましたが,Carolがクラスで話すときに,大野さんが透明になっているように感じたと言っていた程,進行の流れを全く止めることのない優れた訳で参加生の方々からもとても好評でした。Rolf Movementでは,身体への捉え方や知覚をより大きく広げていきますが,こうした境界領域の分野に詳しい方に通訳してもらえるのはとても幸運なことだと思います。

大野さんが通訳されるということだけでも,このクラスはとても価値の高いものだと思います。
是非奮ってご参加下さい。

大野さんがお仕事の都合上,1日か2日いらっしゃることができない日があります。
その日は,小鹿ユキさんに通訳をお願いしています。

日程と時間の詳細

2007年9/25〜10/19の全18日間の内訳は,以下の通りです。

1st week 9月25 〜 28
2nd week 10月1 〜 5
3rd week   9 〜 12
4th week   15 〜 19
つまり,土日祝日を除いた日程となります。

時間については,

10:30 〜 18:30

となり,朝の通勤ラッシュを避けることができます。

2007年2月21日水曜日

RMI東京トレーニング2007の概要

Rolfing Movement Training, Tokyo, Japan

18日間のコースは二つのパートに分かれます。

パート1:ロルフムーブメント理論の具現化
このパートでは,知覚のリソースと重力下での指向性そして個々のムーブメントパターンを理解し,参加生一人一人が自分のものにできるようにサポートします。
このトレーニングでは,
(1)前庭動眼反射について方向と位置のためにとても大切なメカニズムとして探求していきます。
(2)トニックファンクション理論を元にした具体的なワークの仕方を学びます。
(3)ロルフィングの10セッションのゴールと一致したムーブメントワークによる組み立て,そしてそれを実践します。
(4)構造的なパターンそして機能としてのムーブメントのパターンを理解し,対処する能力を高めます。
(5)知覚の欠如しているところを特定し,個々のキネスフィアを統合します。
(6)明確なトラウマ(むち打ち,衝撃のベクトル,関節を通しての連続性)に対するワークの方法を紹介します。

パート2 実践編
この最後のパートでは,機能的な介入の仕方とトニックファンクション理論に基づいて,5セッションのシリーズを外部クライアントに対して,スーパーバイズの下,実際にワークしていきます。全18日間のトレーニングによって,ロルフムーブメントプラクティショナーの認定書が与えられます。

メインインストラクターであるCarol Agneessensが,Rolf Instituteのメンバー向けのFascial Flash用に作成された文を田畑が訳したものです。

2007年2月19日月曜日

2005年東京Rolf Movement認定コースを振り返って

2005年東京Rolf Movement認定コースを振り返って
                    田畑浩良 C.A.R.
 
 2005年5月9日より6月3日までの4週間に渡り,アジアとしても初となるRolf Movement認定トレーニングが,東京にて開催されました。Rolf Insitute認定のロルファー10名が参加し,Carol Agneessensをインストラクター,田畑をアシスタントインストラクターとして,無事全プログラムを終え,公式認定Rolf Movementプラクティショナーがこのとき10名誕生しました。2005年当時日本国内で活躍するおよそ35名のロルファーのうち,あわせて約20名が,Rolf Movement Integrationを提供できることになりました。

(1)Rolf Movement Integration(RMI)とは?

開発当初は,ロルフィングによって構造的に統合された身体に,repatterningと呼ばれる,いくつかの機能的に意味のある動きを身体に入力することが中心のワークでした。近年,perception(一般的な知覚に留まらず,空間に対する感覚や身体に対する捉え方など,意味が広範囲に及ぶ)に変化をもたらすことにより,身体の構造的変化にもつながることがわかってきました。さらに,古典的なセッションでは,8セッションからなる決まった”型”が存在しましたが,現在では,クライアントに応じてセッションを組み立てる”型”のない進め方に変遷しました。Rolfing Structural Integrationが,構造に焦点を当てるのに対して,RMIは,動きつまり,機能面から統合するという観点の違いがあります。しかしながら,構造と機能に密接な関係があるように,両者はシームレスな関係としてみることができます。
また,RMIの認定トレーニングでは,ロルファー側の身体への認識自体にも大きなシフトが起こるため,Basic 10においても本トレーニング前とは異なるクオリティのセッションとなります。

(2)実際の用いられ方
Rolfingの2つの柱は,tissue differentiationとMovement educationと考えられていますが,Rolf Movementは,後者に重点を置いています。実際の用いられ方として,Basic 10 Rolfingシリーズ後は勿論,その途中でRMIのセッションを入れたり,或いは,10回の中にうまくブレンドされる形でも用いられています。
Rolfingのシリーズをよりまとまった形で終えるために,或いは,日常生活やパフォーマンスの向上など,応用できる身体へのニーズに応えるために,RMIの可能性とその果たす役割は大きいと考えられます。

(3)2005年クラスの特徴

Godardのモデルで重要視される3 Lodorses,頸椎と腰椎の2次カーブと,膝の構造について再検討しました。具体的に,膝内部に空間を引き出す手法,および腰椎のカーブに大きく影響を与える股関節に直接働きかけるテクニックを紹介しました。これらは,矯正やマニピュレイションというより,機能的な”動き”を通してembrionicに組織内深部空間の自発的拡大を促し,構造的に大きな変化をもたらすパワフル且つ斬新な方法が紹介されました。


perceptionへの働きかけや,発達の基礎となる動き,特に,"yield=もたれる,委ねる意"の感覚が特に大きな意味をもつことが明らかになってきました。それは,初期の発達段階にて,外界に対する能動的な最初のアクションであり,他者と触れ合う基本動作でもあります。

その他,Internal sensationの重要性,vestibular systemの重要性についても探求される内容であり,体験を通して,参加生が自身のperceptionをシフトする有意義な内容だったと思われます。

Profile

自分の写真
1998年に米国コロラド州ボールダーにて,The Rolf Instituteによりロルファーとして認定されて以来,Rolfing®の個人セッションを中心に活動しています。